こどもの目の病気には、弱視・近視・遠視・乱視・斜視や、はやり目、怪我など、いろいろなものがあります。
しかし、どうしても検査の難しさから発見が遅れがちになります。
また、3歳児検診では視力検査も項目として入っていますが、必須の検査ではないため、問診時に問題とみなされないとそのままになってしまいます。
保護者の方が日頃の生活の中で気づかないと、発見が遅くなってしまいます。
現代社会は、スマホやタブレットなど、今までとは目の環境が大きく変わっています。そのため、近視のお子さんも増え続けています。保護者としての対策しては、お子さんをまずはしっかり観察することからのスタートとなりますが、異常を感じたらまずは受診していただきたいと思います。
小児眼科では、専門の視能訓練士が時間をかけた検査をする必要があります。
小児眼科は専門の視能訓練士が毎週月曜日の午後に検査を行なっています。
患者さんの皆さんにはご負担をおかけいたしますが、大変混みあいますので、始めに眼科受診をしていただき、その後、予約を受け付けさせていただいております。
斜視・弱視についてもご相談をしてください。
斜視は眼の位置の中心からのずれにより分類されています。
・外斜視 : 外斜位、間欠性外斜視、恒常性外斜視
・内斜視 : 乳児内斜視、調節性内斜視
間欠性外斜視
4歳から5歳での発症が多く、斜視の中で一番多いタイプのものです。普段は両眼の視線が合っていて良い目の位置を保っていますが、疲れた時、眠い時などに片方の目が外へずれ視線が合わなくなります。1~2歳の頃に保護者の方が気付いて受診されることが多いです。成長に伴い目立たなくなる場合もありますが、外へずれる頻度が多くなったり、ずれたままの状態が続く場合には手術を行います。
調節性内斜視
遠視が原因で起こる内斜視です。遠視があると調節(ピントを合わせる力)して物を見ようとします。強い遠視があると調節すると同時に輻輳(物を見るために目が内側に寄る事)が起こり、内斜視になってしまいます。
遠視が原因なので、遠視を矯正する眼鏡をかける事で目の位置が良くなります。
・その他に
生まれつき白内障などの目の病気かある場合や、乳幼児期に眼帯を長い間行うことで視覚刺激が遮断され、視力が発達しないため弱視になります。